大学の研究の意義

結構前になるんだけど、

 

togetter.com

 

というtogetterのやり取りを見てて、「なるほどなぁ・・」と色々納得させられた。

自分も大学院で修士まで研究をして得たものは何だったのか、逆に早く就職しておいた方が良かったんじゃないか、などなど当時あれこれ考えました。

 

まず、自分は大学で情報工学課程を専攻していて、研究活動をしていて得られたものは多々あるけど敢えて一つ挙げるとすると、

 

「自分がインプットしたものを、どうアウトプットすれば良いか?どうすれば(限れた時間、文字数で)相手に伝わるか?」

 

という点ですかね。

 

多分今もそうなんだけど、日本のテスト編重の学校教育ではアウトプットのノウハウはまず身に付かない。基本的には教科書を暗記して、出題された問題に一定のフォーマットで解答する事がメインだからね。

 

けど、研究の場合、いくら多くの知識を詰め込んで、画期的なアイデアを出したとしても相手に伝わらなければ全く意義はない。

「こうすればよい」という、単純で分かりやすいフォーマットも無いので難しい。

 

実際、先生方には発表の仕方、論文の書き方、構成で散々駄目出しを喰らいましたw

正直、今思い出しても少し気分が悪くなるくらいw

(いや、先生方には感謝してますよ?得られたものも多くありました)

 

で、こういうアウトプットのスキルって社会人になっても必要不可欠。

 

仕事の状況や、問題点、見通しを報告する時に、良い伝え方をするのとしないのでは相手への伝わり方が全く違う。仮に同じ事を言っていたとしても。

 

「相手は自分と同じ前提(知識や状況)を持ち合わせていない」という事をしっかり頭に入れておかないと論理飛躍が起こり、相手には「?」となってしまう。

 

これ、本当に難しいんですよね。自分も今もついついやってしまう事がある(昔よりは幾分マシになったとは思う・・・けども)

 

リンク先で卒業研究の意義を語っている方は「世の中をもっと発展させるため」と、若干大きい話をされていますが、「アウトプットの方法論を鍛える」というもっと身近なスキルを習得する上でも非常に意義はある、というのが自分の理解です。

 

ただ、今思うのは社会人の2年と大学院の2年は、自分からすれば社会人>大学院でした。

まぁ、自分の研究室の過ごし方があまりよろしくなかっただけ、かも知れませんけどね。